先週までの9連戦が終わり、今日は久しぶりのオフデー。 だが、ファンとしてはそんなにオフ出来ない事態が発生している。 それが、「福井優也と篠田純平の2軍降格」である。 開幕当初は「ドラフト1位6人組で先発ローテを形成」なんて騒がれていたが、今の時点ではそのうちの2人が抜けたということ。 これは悲しい現実であり、達川氏が一生懸命調べて広めようとした「セクステット」という言葉が今はもう薄れつつある。 今の時点では、残念ながら「カルテット」である。 まあ、これだけでも凄いことなのだが。 だが、そんなことを言っても意味が無い。 そこで今回は、その先発陣を誰が形成することになるかを考えていこうかと思う。 ちなみに、現在1軍にいるメンバーが27名。 ということは、明日か明後日には最低でも1人が入る計算が立つわけである。 投手陣に余裕が無い広島が、余裕をかまして1人枠を空ける必要性は無いわけなのだから。 その筆頭候補として上がってくるのが、2軍で好投を続けている齋藤悠葵である。 彼は篠田降格の今、1軍で結果を残せなかった「歌舞伎町伝説」こと中村恭平よりも、先発左腕として期待されているかと思う。 野村監督になってからはなかなか期待に応えることが出来なかった齋藤が、ここでチームを救うことが出来るのか・・・そこが楽しみである。 そして交流戦で日本ハムの斎藤に投げ勝ち、華麗に青ハンカチでヒーローインタビューに応じてもらいたいところ。 「今年の初夏は暑いですねぇ」 なんて言いながら。 そんな先発争いの筆頭にいるのが齋藤なわけだが、2軍では他にもフジテレビの朝の情報番組である「めざましテレビ」のワンコーナー、「MOTTO いまドキ」で紹介しても良いくらい、いまドキ好投している投手達がいる。 ちなみにだが、自分はあのコーナーに佐藤ありさが出ていたことをつい最近知ったのであり、それを知った時にはもう出ていなかった事実が何とも悲しかったわけであるが。 それはさておき、紹介されても良い投手・・・それが、奥さんが過去に「MOTTO いまドキ」に出演していた、梅津智弘である。 彼はオープン戦では中継ぎとして起用され、当初はスポーツ魂!!的に「主力級」として扱っていた梅津智弘。 だが3月6日の巨人戦で打たれてからは出番が減っていき、開幕時には2軍で調整させられる始末。 その後どうなったかを逐一確認していたわけだが、いつの間にか彼が先発に転向。 大学時代に先発をしていたことは知っていたので特段違和感は無かったが、活躍出来るのか?という思いは正直持っていた。 だがそんな心配も杞憂に終わり、今の時点で防御率が2点台と、先発としてキッチリと成績を残している。 今年のキャッチフレーズが破天荒ということで、もしかすると彼の先発というものが1軍の舞台で見れるかもしれない。 初優勝時に、横手投げ(どちらかといえばアンダースローかもしれないが)で鳴らしていた金城投手は先発から抑えに転向したが、梅津智弘はその逆をいく中継ぎから先発への転向となるかもしれない。 投球フォームが少し阪神時代の「小林繁」に似ていると思っているスポーツ魂!!的には、彼の先発としてのマウンド捌きというものを見てみたい気持ちはある。 その他には、今週新潟で試合が行われるということで、故郷での登板を目指して頑張っていると言われている今井啓介辺りが先発として登板しても面白いのでは?と思っている。 しかし、来週からは交流戦に突入する。 日程的にも最大で4連戦なので、もしかすると先発の枠を減らして中継ぎの層を厚くする可能性もある。 そこで今回は同時に、中継ぎとして昇格する可能性のある投手についても探ってみたいと思う。 2軍は今現在好調そのものだが、自分的にはその要因が「中継ぎ陣の好投」にあると思っている。 勿論先発も好投しているのだが、それ以上に中継ぎ陣の安定感が半端ない。 そんな活躍している中継ぎ陣の筆頭が、「優勝請負い六人組」唯一の開幕2軍スタート、永川勝浩である。 彼はオープン戦時には制球面に課題を残して再調整を強いられたわけだが、ここまで2軍で17イニングと3分の1を投げて、四死球は僅かに4つ(参照は後程)。 何があったのかは分からないが、制球に関しては改善の傾向がみられている。 更に奪三振も17個と、ほぼ1イニングに1個のペースで三振を奪うという好成績を維持している。 更には先発で好投したという情報もあり、ここは結構興味がある話題である。 要は、「劇場男先発起用」というのがただのリフレッシュを兼ねてだったのか、それとも本気で先発起用させようとしているかということによって、意味合いが違うということである。 永川は幸いにも、カープにとっては貴重なドラフト希望枠で入団した選手。 つまりは、カープの中では数少ない「エリート集団」に入るわけである。 齋藤悠葵がドラフト3位、今井啓介がドラフト2位、梅津智弘がドラフト6位とある中で、意味合いは変わるが永川勝浩が唯一の「カルテット先発陣」に加わることの出来る投手ということである。 破天荒采配でどう動くのか・・・そこが楽しみである。 「おいおい・・・永川さんより、俺の方が成績良いんだけど」 おっと忘れていた。 ドラフト3位で入団して今年で3年目。 誕生日が11月29日と、「佐藤ありさ定理」にバッチリ当てはまる男、武内久士が今年は調子が良い。 これも、背番号12を剥奪された悔しさがあるのだろう。 今年からその背番号12になった上野の調子が上がらない今、1軍昇格に近いのは「現在12番」の上野ではなく、「元12番」の武内の方である。 野村祐輔が篠田純平、福井優也の不振ぶりを尻目に好投している姿を見て「先発陣の下剋上の始まり」なんて思うわけだが、中継ぎ争いでも下剋上が起こりそうである。 だが、まだ決着は付いていない。 勝つのは、武内という、「戦場経験の少ない若武者」か、それとも、上野・横山・永川という、「戦場経験豊富な中堅武者」か・・・その争いはこれからの楽しみである。 「おしい!」から「おいしい!」へ! 頑張れ!!広島東洋カープ!! 先発も中継ぎも争いが激しくなりそう・・・でもその争いを歓迎したいよね、と思った方はこちらにクリックをお願いします参考URL・http://bis.npb.or.jp/2012/stats/idp2_c.html
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